医学部受験は一般大学受験よりも難易度が高いと言われており、塾や医学部予備校に通うことを検討している方は多くいるでしょう。そして、次のような悩みに直面するかと思います。
- 塾に通うタイミングはいつからがいいのか?
- どんな塾を選ぶのがいいのか?
この記事では、塾に通い始める時期や医学部を目指すための塾選びのポイントについて解説しています。
塾と予備校の違いについて解説
塾と予備校の大きな違いは「目的と授業形式」です。医学部受験に対応している塾や予備校もありますが、ここでは一般的な塾と予備校の特徴をそれぞれ解説していきます。
塾の特徴
塾は小学生から高校生を対象としており、大学受験対策というよりは主に学校のテストや苦手科目の補習、成績アップを目的としています。
授業形式は塾によっては講義形式で行われることもありますが、双方向コミュニケーションで授業を行うことが多いです。講師と生徒の距離が近く質問しやすい環境にあり、進路指導の相談にのってもらうこともできます。
ただし、講師は現役大学生や一般の社会人などアルバイト講師が多いことから、予備校と比べると指導力が劣ってしまうことは否めません。
現在通っている学校の勉強対策や、苦手科目を克服したい方に塾は向いているでしょう。
予備校の特徴
予備校は大学合格を目的としているところがほとんどです。中学生から高卒生までを対象としている予備校が多いですが、大学受験に特化した指導を行うことから、高校3年生・高卒生の生徒が多い傾向にあります。
授業形式は基本的に講師の授業を生徒が聞く講義形式となります。少人数や数十名を超える集団授業となるなど予備校によっては規模は様々。授業中に質問できず講師と距離を感じるかもしれませんが、授業後であれば疑問点を質問できる機会を設けている予備校もあります。
何と言っても大学別の出題傾向や入試情報が豊富で、大学受験に精通した講師の質の高い授業を受講できることは予備校の最大のメリットだと言えます。
予備校は大学受験をメインとした授業・対策が行われるため、本気で大学合格を目指す覚悟と自主性を持っている方に向いているでしょう。
医学部受験のために塾や予備校はいつから通うのがいい?
塾や予備校で医学部受験の勉強を始めるのは、どの時期がベストなのか悩んでいる方もいるでしょう。
学力や志望校によって受験対策は大きく異なりますが、ハイレベルである医学部受験で合格するためには、早期に勉強に取り組んだほうが当然 合格率は高くなります。
ここでは、中学生・高校生から塾や予備校に通う場合のメリットをお伝えします。
医学部受験で塾を中学生から通うメリット
中学生から塾や予備校で医学部受験対策を始めれば、基礎学力を固める勉強に多くの時間を費やせます。柔軟な発想力や多角的な視点を養うことができ、応用問題に対応できる学力を医学部受験までに確実に身に付けられるでしょう。
さらに、短期間で学習して詰め込んだわけではないので、受験本番で余裕を持って臨むことができるという大きな強みも得られます。
医学部受験に特化した塾や予備校であれば、合格の可能性をグンと高めることができるはずです。
医学部受験で塾を高校生から通うメリット
高校生から医学部受験の勉強をを始めても、十分に合格できる可能性は秘めています。
ただし、絶対に現役合格をする!という強い気持ちが必要になります。高校生となれば遊びたくもなる年頃。「高校生活は3年もあるから大丈夫」といった気持ちでいると、あっという間にライバルに追い抜かれてしまうことに。塾や予備校に通うことで勉強漬けの日々を送り、自分を追い込む状況を作れることはメリットになるでしょう。
高校生を対象とした医学部受験に特化した塾や予備校は多くあります。志望校の出題傾向を正確に把握したうえで指導してもらえるので、他の医学部受験生よりも有利に学習を進められることもポイントです。
医学部受験で大手予備校を選ぶと失敗する?
医学部を目指すのであれば、大手予備校ではなく医学部専門塾・医学部専門予備校に通うのがおすすめです。
なぜなら、大手予備校は医学部に特化した指導を行っているわけではなく、医学部受験生に適したカリキュラムで学習することができないからです。
ここで、一度 大手予備校に通うメリットとデメリットを見てみましょう。
大手予備校では名の知れた講師が多い傾向にあり、その講師の授業を受けられることは大きなメリットとなるでしょう。しかし、有名講師の場合は受講希望者も多くなることから、人数制限がかかることも。必ずしも目当ての講師の授業が受けられるとは限らないという点は注意が必要です。
ただ、大手予備校は医学部専門塾・医学部専門予備校よりも比較的学費が安いことが特徴です。多くの生徒を受け入れる体制が整っている大手予備校だからこそできる料金体系と言えるでしょう。
大手予備校は大人数での集団授業形式が基本となり、予備校の規模によっては講師1人に対して100名近くの生徒に授業をすることもあります。そのため、完全に一方通行の授業になりがちになり講師との距離も遠くなってしまいます。
また、授業中に疑問点が出ても他の生徒もいますから、質問するのが厳しい状況になります。授業の質が高くても理解しないまま授業が進んでしまっては学力も定着しません。授業後に質問できる時間を設けていることもありますが、多くの生徒が並んで順番待ちになるため疑問点を解消できないままになってしまうケースが多々あります。この点は受験生にとっては大きなマイナスになってしまうでしょう。
そして、大手予備校では授業以外の「予習や復習・学習計画」などを自分で管理していく必要があります。しっかりと自主性を持って取り組まないと、あっという間に他の生徒と差が開くことになるでしょう。
以上が大手予備校に通うメリットとデメリットになります。大手予備校ならではの良い点もありますが、医学部受験においては必ずしもプラスに働くとは限らないのです。
関連記事 医学部予備校と大手予備校の違いは?
まとめ:医学部を目指すなら医学部に強い塾・予備校を選ぼう!
大手予備校でも医学部受験に対応しているところはありますが、医学部専門ではありません。ただでさえ狭き門である医学部受験勉強ですから、一般大学受験と同じような勉強をしていては合格する確率は下がってしまうでしょう。
医学部専門の塾や予備校は名前から分かるように、カリキュラムも講師も医学部受験に特化しているのが最大の強みです。少人数集団授業や個別指導、もしくは両方を組み合わせる授業形式で講師との距離が近いだけでなく、学習管理まで行ってくれます。
また、大手予備校は授業数が多いのに対し、医学部専門塾や予備校は生徒1人ひとりに最適化されたカリキュラムが作成され、効率良く学習を進められるのもポイントです。どの学年で入塾しても、生徒に合わせて志望校に合格できるようにプランニングしてくれますよ。
学費が高額なことが難点ではありますが、最短で医学部合格を目指すなら、大手予備校ではなく医学部受験に特化している医学部専門塾・医学部専門予備校を選ぶことが合格への近道と言えるでしょう。
医学部専門の塾・予備校を選ぶ際のポイントや、医学部に強い予備校については以下の記事で詳しく解説しているので、読んでみてください。